助成金とは、融資とは異なり、返済の必要がない資金を指します。大きく分類すると、雇用関係の助成金(主に厚生労働省)と、研究開発型の助成金(主に経済産業省)に分かれます。
雇用関係の助成金は広く知られていますから、新たに従業員を雇用、定年延長、従業員への研修や教育等を行った際に、雇用関係の助成金を活用されたことがある経営者様もいるのではないでしょうか。しかし、研究開発型の助成金は広く知られていないために、研究開発型の助成金を活用している企業は非常に少ない、というのが現状です。研究開発型の助成金は、もらえるお金(受給額)は500~5,000万円が中心で、雇用関係の助成金と比べて高額です。
雇用関係の助成金に加えて、研究開発型の助成金をうまく活用すれば、自社の経営環境を大きく改善することが出来ます。
雇用関係 | 研究開発型 | |
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関連省庁 | 厚生労働省が中心 | 経済産業省や外郭団体(他の省庁の助成金もあり) |
助成金の数 | 20~40種類 | 3,000種類以上 |
助成金の対象 | 新規雇用や定年延長など ※社会情勢を反映し、雇用維持も対象となる |
開発費、外注加工費、市場調査費、コンサルティング費、販促費 等の費用が対象 |
公募時期 | 随時 | 年1・2回がほとんど |
受給額 | 1~500万円 | 500~5,000万円が中心(1億円をこえる助成金もある) |
受給時期 | 申請認定後 | 研究開発実施後 |
倍率 | 対象になれば○ | 10~20倍が中心 |
次のページからは、助成金を受給するためのポイントについて、雇用関係と研究開発型を分けてご説明します。